医療費

【体験談】療養費支給申請の方法!コルセットやギプスなどの治療用装具の代金が7割も戻ってくる

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病気の治療でコルセットやギプスなどを作製すると、その代金は一度、全額で自己負担しなければならず、必然的に高額になってしまいます。

しかし、後から健康保険組合などから、年齢などによって異なりますが、支払った代金の7割程度が給付されます。つまり、最終的な自己負担額は3割程度で済む、絶対利用したい制度です。

私の側弯症用のコルセットを作った実体験をもとに、その申請方法などの流れを説明したいと思います。

 健康保険 療養費支給申請(治療用装具)

給付金の対象となる装具(コルセット)

  • 疾病や負傷の治療のために医師が必要と認めた装具
  • 患者の体に合わせて業者に作らせた装具
  • 実際に装着した装具

松葉杖など、患者の体に合わせて作られていない装具だと支給対象にならないそうです。

給付額

小学校就学前 8割
小学生~69歳 7割
70歳~74歳 現役並所得者:7割
それ以外:8割または9割

申請時に必要なもの

  1. 医師の証明書(意見書、指示書)
  2. 装具業者の領収書
  3. 装具業者の内訳書(領収書に記載の場合は不要)
  4. 療養費支給申請書
  5. 装具の写真(靴型装具の場合)

療養費支給申請書には保険証の番号、振込先口座番号(ない場合あり)、治療の状況などを記載し、捺印します。

国民健康保険の場合、自治体の窓口に出向くため、下記のものを追加で持参します。

  1. 保険証
  2. 世帯主の印鑑
  3. 世帯主の銀行口座番号または通帳)
  4. マイナンバーカードか本人確認書類

国民健康保険の場合、申請者は世帯主に限られるなど、自治体によって微妙に異なるようですので、ご確認ください。

給付権利の時効

装具代金を支払った日の翌日から、2年を過ぎると時効になり、給付は受けられないようです。

 実際の流れ

私は、側弯症という背骨が曲がってしまう病気を患っていて、その矯正装具である、コルセットを作ることになりました。

実際の流れは、以下の具合です。

医師の診察

まずは病院で、医師の診察を受けます。そして、医師が治療のために装具が必要と認めた場合、医師から装具製作業者に処方が送られ、装具作成に進みます。

私の場合、整形外科に通っていましたが、医師に「側弯症進行予防のためにコルセットを作ってほしい」と自らお願いし、先生から了承を得ました。

義肢装具士によるコルセットの作成

医師から装具製作業者に処方が渡ると、義肢装具士による採型、採寸を行い、装具を作成、微調整を行います。

義肢装具士とは、医師の指示のもとにコルセットなどの装具の製作を行う職業のことです。

私が診てもらっている病院では、義肢装具士さんが常駐していて、病院でコルセットを作ってもらいました。

私の感じだと、義肢装具士さんは病院に直接雇用されているのではなく、装具製作業者の職員として、色々な病院に出向いている感じでした。

コルセットは、採寸、仮合わせ、微調整などを繰り返し、4~5回病院に通いました。ただ、コルセットがなかなか体に合わず、1回当たり2~3時間くらい、義肢装具士さんと相談しながら調整してもらっていました。

医師の診察がない日で、義肢装具士さんとのコルセットの調整だけだと、医療費が発生しませんでした。つまり、コルセットの採寸、調整などは、コルセット代金にすべて含まれているようです。

コルセットの調整を行っている時に、装具技師さんから療養費支給申請の説明を受け、コルセット代7万円程度になり、支払いは現金銀行振り込みが選べると伝えられました。

コルセットが完成し、医師の証明書、装具業者の内訳書をもらう

装具が完成すると、再度医師による診察を行い、装具の装着ぐあいを確認し、医師が装具の証明書(意見書)を作成します。

私の場合は、コルセットが完成し、再度レントゲン撮影などを行いました。その後義肢装具士さんから医師の証明書とコルセットの内訳書をもらいました。

詳細なコルセット代金は内訳書を見て初めて知り、63,613円でした。7万円と聞いていただけに、少し得した気分です。

ただ、コルセットを装着していて、痛い部分などがあったため、料金の支払い後でも義肢装具士さんに微調整してもらいました。追加の料金などはありませんでした。

コルセット代金の支払い、領収書を受け取る

装具製作業者に装具代金の全額を支払い領収書を受け取ります。

私は、装具代金を全額、銀行振り込みで支払いました。義肢装具士さんからは支払期限などは伝えられなかったのですが、コルセットが届いてから1週間後くらいに振り込みました。

その後、装具製作業者から領収書が自宅に郵送されてきました。

これで

  1. 医師の証明書
  2. 装具業者の領収書
  3. 装具業者の内訳書

の3つがそろい(靴型ではないので装具の写真は不要)、後は勤務先にて申請します。

各事業所、自治体にて申請

その後、勤務先や自治体で療養費支給申請書をもらい、必要事項を記入して提出します。

私も勤めている会社で、療養費支給申請書の書類をもらい、自宅に持ち帰って、保険証の番号、治療の状況などの必要事項を記入、捺印しました。

後日、その申請書と、集めた書類(医師の証明書、装具業者の領収書、内訳書)を合わせて勤務先に提出しました。

健保組合が認めれば療養費が給付される

勤務する事業所から、健保組合などに書類が送られ、支給対象と認められれば、装具代金の7割程度が給付されます。

私の場合、給付金が自分の銀行口座にでも振り込まれるのかと思ったら、会社の給料日に給料と一緒に療養費も振り込まれていました。

装具代金(63,613円)×7割=給付額(44,529円)、ちょうどでした。金欠だっただけに助かりました。

会社に書類一式を提出してから、給料と一緒に振り込まれるまで2ヶ月ぐらいかかりました。国民健康保険だと3か月程度かかりますと発表しているところもあります。

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 まとめ

初めての申請だったので、最初はどうやって手続きを行うのか不安でしたが、義肢装具士さんが細かく説明してくれたので、困ることはありませんでした。

所属する健康保険組合、共済組合、国民健康保険、後期高齢者医療、協会けんぽなどによって、多少の違いがあると思いますので、ご確認ください。

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