さて、自宅でラジオを聴いている方もいると思いますが、ついでにテレビの音声もラジオで聴きたいという方も多いでしょう。
私も、よく自室でラジオを流していますが、テレビ放送が聴きたくてワンセグチューナー内蔵のポータブルラジオを見つけましたので、今回ご紹介したいと思います。
ラジオでテレビ音声が聴きたい
さて、休みの日などは、家事やパソコンなど、何かしらの作業をしながら、ラジオを聴いているという方も多いと思います。
ラジオは音声だけの情報ですから、持ち運びできる小型の機種だと、家のどこにいても、ラジオを聴きながら他の作業を並行して行うことができます。
ただ、ラジオ放送は今一つまらない番組も多く、居間のテレビを付けっぱなしにして、家事などの作業をしている方もいると思います。
ただ、テレビの付けっぱなしでは電気代がかかったり、居間から離れてしまうと音声が聞こえなかったりして不便です。
そんな方にうってつけの商品があり、それがソニーの「ICZ-260TV」というポータブルラジオレコーダーです。
機能満載のソニー「ICZ-260TV」
ソニーの「ICZ-260TV」は、持ち運びができるポータブルラジオレコーダーで、ラジオだけでなく、テレビ放送(ワンセグ放送)も聴くことができるのです。
▲ソニーのポータブルラジオレコーダー「ICZ-260TV」
「ICZ-260TV」は、AMラジオ、FMラジオ、ワイドFMに加え、ワンセグ放送を聞くことができ、さらにそれらの放送を録音することもできます。
また、SDカードスロットを備え、SDカードに音楽などを転送しておけば、音楽の再生もできます。
また、タイマー機能も内蔵し、予約した時間になるとラジオやテレビ、SDカードの音楽などを流したり、ラジオやワンセグ放送の録音予約もできます。
同時にスリープ機能も備え、設定した時間になると各種音源を停止するように設定することもできます。
そして、内臓マイクやオーディオマイク入力ジャックを備えていて、自分の声や外部の音を録音、再生することができるので、語学学習や発声練習などにも最適です。
また、オーディオマイク入力ジャックに他の機器を接続すれば、その音声を録音することもできます。
ソニー「ICZ-260TV」の機能
・AMラジオ、FMラジオ、ワンセグ放送の受信
・ラジオ、ワンセグ放送の録音機能
・内臓マイク、外部マイクでの録音、再生機能
・オンタイマー、スリープタイマー機能
・SDカードの再生
・お気に入り放送局の登録機能
・日付、時計表示(アダプター接続時)
・ヘッドホンジャック
・表示窓のライト機能
また、ヘッドホンジャックを備えているので、ヘッドホンやイヤホンなどを利用して、外部に音を漏らさないように聴くこともできます。
そして、アダプター接続時に限りますが、表示モニターに現在の日付と時刻を表示することもできます。
受信放送局は多岐に渡る
まず、初期設定画面で、住んでいる地域を選べば、その地域で受信できるAMラジオ、FMラジオ、ワンセグ放送のチャンネルを自動で登録してくれます。
私は埼玉県に住んでいますので、AMラジオだとNHK第一、NHK第二、AFN、TBSラジオ、文化放送、IBS茨城放送、ニッポン放送、ラジオ日本、CRT栃木放送が受信できます。
FMラジオだと、NACK5、TOKYO FM、J-WAVE、FMヨコハマ、FM GUNMA、inter Fm897が受信設定されますが、実際に聞けるのはNACK5くらいです。
また、ワイドFMとして、TBSラジオ90.5MHz、文化放送91.6MHz、ニッポン放送93.0MHz、NHK-FM、RADIO BERRY、bay FM、FM-FUJIが受信設定されます。
一方、ワンセグ放送だと、NHK総合、NHKEテレ、テレ玉、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビが受信できます。
FM波は遠くまで届きませんので、内臓アンテナで実際に受信できる放送局は地元のNACK5くらいですが、AMラジオやワンセグ放送はほとんどの曲を受信できます。
実際のテレビでもあまり見ることはありませんが、ローカル放送局のテレ玉も受信できることに驚きました。
ラジオやワンセグ放送を録音できる
ソニーの「ICZ-260TV」は、受信できるAMラジオ、FMラジオ、ワイドFM、ワンセグ放送の録音、日時・時間指定の録音予約ができます。
録音予約は、日付、開始時刻、終了時刻、放送局を指定し、録音先フォルダし、録音モード(音質)を選択すれば完了です。
録音先フォルダは内蔵メモリか、挿入したSDカードなどのメディアに保存するか選べます。
録音モードは、ビットレートの選択で、MP3ファイルで192kbpsか128kbps、48kbpsから選べます。
予約を完了すると、電源を入れておいても構いませんし、電源を付けておいても自動で設定時刻にならば録音されますが、もちろん電池切れの場合は録音されません。
NHK第二などの語学放送などを録音して、語学学習などの利用も最適です。
便利なタイマー機能も備える
ソニーの「ICZ-260TV」には、便利なタイマー機能が付いています。
これは、設定した時間になると、AMラジオやFMラジオ、ワンセグ放送、SDカード内の音源などの指定した音源を自動的に再生できる機能です。
また、タイマーの終了時間も設定しますので、自動で流れた音源を決まった時間に停止させることもできます。
また、タイマーを作動させる曜日も自由に指定できるため、「月、水、金」だけとか、「土、日」だけとか、「毎日」などの設定も可能です。
▲私はNHK第一を毎日朝に再生予約しています
ちなみに私は、毎日、朝の6時20分から10時まで、ラジオのNHK第一放送が流れるように設定して、目覚まし時計代わりに利用しています。
内臓電池と乾電池の併用が可能
ソニーの「ICZ-260TV」は、内臓電池に加え、単三電池4本の乾電池スロットも備え、両方の併用が可能です。
そのため、かなり長時間、ラジオやテレビ放送を聞いていても電源が切れてしまうことはありません。
内臓電池は、付属のACアダプターを接続して4時間ほどで充電が完了します。
内臓電池と乾電池を併用した持続時間は、スピーカーで聴く場合だと、ラジオの受信で20時間、ワンセグ放送オンリーでは16時間ほどです。
このデータに関しては取扱説明書に記載されているデータと大差はありませんでした。
▲背面に単三電池×4本のスロットを備える
私の場合だと、朝にラジオ放送で目覚め、家事をしながらワンセグ放送を聞いたりしていますが、二つの電池を併用し2週間くらいは持っています。
乾電池は、パナソニックなどの充電池を使うと、繰り返し充電できるので非常にお得です。3形電池4本だと3時間ちょいで充電が完了します。
各種アンテナを内蔵している
ミニコンポのラジオだと、AMループアンテナやFM75Ωアンテナなどを繋げないと聴きにくい機種もありますが、それだとコードだらけになって持ち運びには不便です。
しかし、ソニーの「ICZ-260TV」は、AMラジオアンテナは本体に内蔵されていて、向きを変えるだけで受信状態を調整できます。
また、FM放送は背面のロッドアンテナを伸ばすだけで、ワンセグ放送は背面のホイップアンテナを立てて、向きを調整すれば、受信状態を調整できます。
▲左側がFMロッドアンテナで右側がワンセグのホイップアンテナ
そのため、無駄なコード配線が必要なく、持ち運びが便利になり、家のどこにいても、外出先でもどの放送も簡単に聴くことができるのです。
ただ、一応AMループアンテナは付属していて、AMラジオの受信状態が悪い場合は、背面の外部端子に接続すれば感度を上げることができます。
また、FMラジオやワンセグ放送は、専用のケーブルを背面の端子に繋ぎ、アンテナ端子に接続すればラジオの感度を上げることができます。
実際に使ってみた利点
私は、このラジオを3年ほど使っていますので、実際に使ってみた率直な感想を述べたいと思います。
まずは、デザインが洗練されていて、とても格好よく、部屋に置いていてもインテリアとして機能している点です。
また、小型のためどこにでも持ち運びができ、内臓電池と乾電池も併用できるので、場所を選んだり、充電の手間がなく使用できるのがとても自由度が高いです。
そして、AMラジオ、FMラジオ、テレビ放送、SDカードの音楽など、色々な音源が選べるので、その日の気分に合わせて選択できます。
また、タイマーも備え、開始時間、終了時間、起動する曜日も設定できるので、朝の目覚まし代わりに使用しています。
ICZ-260TVの欠点はある?
さて、良いこと尽くめの「ICZ-260TV」ですが、欠点が全くないかというとそうでもありません。
強いて挙げるとすると、部屋の窓から離れた場所にラジオを置くと、日によってはワンセグ放送が受信しにくい場合があることです。
雨の日は、水分子による電波の減衰が起こるため、少し受信しにくくなります。その場合は、窓際に置くことで、受信状態は改善できました。
また、ワンセグ放送に関しては、チャンネルボタンを押してもすぐには受信できず、8秒くらい経ってようやく音声が流れてくることです。
また、SDカードに転送した音楽の順番は、転送順ではなく、ファイル名順に並んでしまうため、きれいに並べたい場合はファイル名の最初に数字を付けるといいです。
そして、電池を長持ちさせるためなのでしょうが、アダプターを接続している状態でないと、モニターに日付・時計が表示できません。
まあ、どれも大した欠点ではないので、個人的には問題ありません。
残念ながら「ICZ-260TV」の製造は終了している
ただ、残念なことに、このソニーのポータブルラジオレコーダー「ICZ-260TV」は製造をすでに終了してしまっています。
ワンセグ付きのポータブルラジオに需要がないのか分かりませんが、後継機の発売予定も聞きません。
ただ、ネット上ではまだ残っている在庫が販売されていますが、プレミアがついてかなり高い価格で売買されています。
また、「ICZ-260TV」の前の機種である「ICA-R250TV」もあり、機能面では劣りますが、さらに高額の値段が付けられています。
それでも購入したいという方は、是非お買い求めください。
まとめ
このように、非常に多くの機能を搭載したソニー「ICZ-260TV」は人によってはとても重宝します。
ただ、残念ながら発売を終了してしまって、ネットでは今ある在庫のみです。後継機の発売予定も聞きませんので、気になる方は早めにお買い求めください。