図書館を利用したことがない人は、どうやって本を借りていいのか分からない方もいると思います。
そして、図書館は本を借りるだけでなく、色々なサービスも行っています。
そこで、図書館をよく利用する私が、図書館の利用方法や、図書館が行っている色々なサービスを紹介いたします。
利用できる図書館
図書館は色々な市町村にありますが、自分が利用できる図書館は、基本的に自分が住んでいる市町村の図書館です。
しかし、それだけではなく、自分が住んでいる近隣の市町村の図書館や、通勤や通学先の図書館なども利用できるんです!
そのため、通勤や通学途中に図書館がある場合は、わざわざ自分の街の図書館に行かなくても、通勤先の図書館に寄って借りることもできますね。
貸出カードを作る
図書館を利用するためには、図書貸出券(図書利用券、貸出カード、利用者カードなど呼び方は異なります)を作る必要があり、住所が確認できる運転免許証か保険証、学生証などを持参します。
住んでいる図書館ではなくて、通勤、通学先の図書館は、それを証明できる社員証や学生証も必要です。
利用したい図書館に行って、図書館内に置いてある、利用申込書などに住所や氏名を記入して、免許証などと共にカウンターに提出しましょう。
▲利用券申込書に記入します
係員がすぐに図書貸出券を発行してくれ、その場で自分の名前を書き入れます。
同じ市町村内に複数の図書館がある場合は、一つの図書貸出券ですべての図書館が利用できます。ただし、別の市町村の図書館の場合は、図書館ごとに図書貸出券を作ります。
本を借りる
図書貸出券を発行してもらったら、その日から本などを借りれます。借りたい本やCD、DVDを持って、カウンターに行き、図書貸出券を掲示して手続きします。
ただし、既に借りている本があり、その本が返却期限を過ぎていた場合、その本が返却されるまで新たな本は借りることはできません。
一度に借りれる数
一度に借りられる本やCD、DVDの数は図書館によってそれぞれ異なりますが、だいたいに通っています。
▼本は10冊まで、CDやDVDは2点までの図書館が多いようです。
本 | 布絵本 | CD、カセット | DVD、ビデオ | |
A図書館 | 15点まで (うち、布絵本は1点) |
2点 (うち、DVDは1点) |
||
B図書館 | 10点まで | 2点まで | ||
C図書館 | 10点まで | 2点まで | DVD1点 ビデオ3点まで |
|
D図書館 | 10点まで | 2点まで | 5点まで | |
E図書館 | 10点まで | 1点まで | 4点まで | |
F図書館 | 6点(うち、DVDは2点) |
10冊だと、かなり借りられるで十分ですね。DVDなどは値段が高額のため、1度に借りられるのは2~5点くらいまでと少なめです。
雑誌は、最新号は貸出禁止にしている図書館が多いです。
布絵本とは、普通は紙で作られる本が、何でも口に入れてしまう赤ちゃんのために、舐めたり噛んだりしても大丈夫なよう、布で作られた本です。
貸出期間
本やCD、DVDの貸出期間も図書館によって異なりますが、2週間のところがほとんどです。CDやDVDのみ1週間というところもあります。
レンタルビデオ店などでは1週間というところがほとんどなので、2週間もあればゆっくり本を読んだり、DVDを鑑賞したりすることができます。
本 | 布絵本 | CD、カセット | DVD、ビデオ | |
A図書館 | 15日間 | |||
B図書館 | 15日間 | |||
C図書館 | 2週間 | |||
D図書館 | 3週間 | 2週間 | ||
E図書館 | 2週間 | 1ヶ月 | 2週間 | |
F図書館 | 2週間 |
返却方法
借りた本やCD、DVDは、図書館が開いている時間帯は受付カウンターに返却します。その際、図書貸出券は必要ありません。カセットやビデオテープは巻き戻しておきましょう。
図書館が閉まっている日や時間帯は、図書館の入口などに設置されている返却ポスト(ブックポスト)に返却します。図書館以外にも、駅や公民館などに返却ポストが設けられているところもあります。
同じ市町村に複数の図書館がある場合、借りた図書館以外の図書館や移動図書館などでも返却できます。
ただ、CDやDVDの返却には注意が必要で、「借りた図書館だけ」と指定する場合や、割れやすいので返却ポストを使わず「受付カウンターのみ」と指定する図書館もあります。
また、返却ポストに投函する際も、布など衝撃を和らげる素材に包むよう指定されるます。
貸出の延長ができる
貸出期間内に本を読み切れなかった場合など、貸出期間を延長できる図書館もあります。
その本やCD、DVDについて、次の予約が入っていなければ、1回に限り、申し込みの日から2週間程度延長や、貸出期限から1週間程度の延長ができます。
注意してほしいのは、申し込み日からの延長と、貸出期限からの延長があることです。
延長の申し込み方法は、図書館の受付カウンターか電話、ネットからでも申し込めるので、わざわざ図書館に行かなくても手続きが可能です。
延長の申込方法 | 延長期間 | |
A図書館 | 受付カウンター、電話、ネット | 申込み日から2週間 |
B図書館 | ||
C図書館 | ||
D図書館 | 延長不可 | |
E図書館 | ||
F図書館 |
本を探す
図書館内は非常に広いため、館内利用者用検索機(OPAC)という端末で、蔵書の検索ができます。
また、インターネットからでも図書館の蔵書を検索でき、貸出中かなども確認できますので、非常に便利です。
▲OPACという端末
近隣の図書館も利用可能
自分の住んでいる地域の図書館だけでなく、近隣の市町村の図書館や、通勤先、通学先の図書館も利用できます。
また、図書館の予算は限られ、できるだけ多くの本を購入するため、同じ自治体に複数の図書館がある場合は、マイナーな本だと最低限の数だけ購入して相互で貸し借りしています。
そのため、自分の地域の図書館に探してる本がなくても、同じ地域の別の図書館なら見つかる場合もありますので、ネットで検索してみるといいかもしれません。
同じ市町村内の図書館なら、1つの図書貸出券で利用できます。
すでに貸出中の本の「予約」もできる
借りたい本やCD、DVDが貸出中の場合は、次にすぐに借りれるよう「予約」というサービスもあります。
「予約、リクエスト申込用紙」に必要事項を記入して、受付カウンターに提出します。電話やネットでも予約が可能です。
予約した本が準備出来たら、電話かメールなど、好きな方法で知らせてくれます。取り置き期間はたいてい10日間です。
ない本でも取り寄せてくれる「リクエスト」
図書館にない本でも、近隣の図書館にあれば取り寄せたり、新たに購入してくれたりする「リクエスト」というサービスも行っています。
予約と同じく、「予約、リクエスト申込用紙」に必要事項を記入して、受付カウンターに提出します。電話やネットでもリクエストができます。
リクエストの場合は、CDやDVDなどのAV資料は不可としているところが多いです。
インターネットサービスが便利
図書館は、ネットからその図書館の蔵書を検索することもできます。
また、インターネットサービスの利用を申し込めば、ホームページから図書館の本の予約や、借りている本の貸出延長の申し込みなどもできるため、非常に便利です。
利用方法は、図書館の受付カウンターに運転免許証などの本人確認書類を見せれば、仮パスワードなどを発行してくれます。
▼その後、図書館のホームページにアクセスして、図書貸出券の番号と発行してもらった仮パスワードを入力してログインします。
▼借りている本のタイトルや貸出期限が分かります。
移動図書館がある
同じ市内に図書館の数が少ない市町村などでは、「移動図書館」と言って、本を積んだ専用の車が図書館から遠い地域まで出向いてくれるサービスを運営しているところもあります。
移動図書館では本の貸出、返却、予約などもできるので、図書館が遠い場所に住んでいる方にとっては、わざわざ図書館まで出向く必要がないので非常に重宝します。
月に2回程度、1ヶ所に30分程度滞在して、貸出、返却、予約などが行えます。CD、DVDは移動図書館だと返却出来ないところもあります。
巡回回数 | 1か所滞在時間 | 立ち寄り箇所 | |
A図書館 | 月2回 | 30分 | 4ヶ所 |
B図書館 | 月2回 | 30~40分 | 22ヶ所 |
C図書館 | 月1~5回 | 30分 | 23ヶ所 |
D図書館 | なし | ||
E図書館 | なし | ||
F図書館 | なし |
ただし、移動図書館車には、積める量の本が限られますので、自分が借りたい本を探すのは難しいです。その場合は、インターネットの「予約」というサービスを使えば、移動図書館で予約した本を借りることができます。
開館時間や休館日は?
開館時間も図書館によって異なりますが、朝9時から夜7時まで開いているところが多いですね。朝も早く、夜も遅くまで開けてくれるので、とても助かります。
休館日は月曜日が多いです。年末年始と特別整理期間という年1回、5日間くらい設けて休館するところが多いです。
開館時間 | 土日、祝日 | 休館日 | |
A図書館 | 9時~19時 | 毎月最終月曜日 年末年始、特別整理期間 |
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B図書館 | 10時~20時 | 10時~17時 | 月曜日、年度末整理日 年末年始、特別整理期間 |
C図書館 | 9時~20時 | 9時~17時 | 月曜日、館内整理日(毎月末) 年末年始、特別整理期間 |
D図書館 | 9時半~19時 | 9時半~18時 | 月曜日、祝日の翌日 年末年始、特別整理期間 |
E図書館 | 9時半~19時 | 9時半~17時半 | 月曜日、祝日の翌日 年末年始、特別整理期間 |
F図書館 | 9時~18時 木曜9時~20時 |
9時~18時 | 月曜日、管内整理日(毎月16日) 年末年始 |
まとめ
このように、図書館は税金で運営しているため、非常にサービスが手厚いです。
自分の地域に出向いてくれる移動図書館や、図書館にない本を取り寄せてくれるリクエスト、ネットからの本の予約など、営利目的のレンタルビデオ店などでは行えないようなサービスが充実しています。
私も、調べるまで知らないサービスもありました。すべて無料ですので、ぜひ利用しましょう!