退職

退職を決意してから退職手続をするまでの体験談

ここでは、私が勤めていた会社からの退職を決意してから、実際に退職するまでの手続きや流れについての体験談を語っていきたいと思います。

これから退職を考えているという方は参考にしていただけるとありがたいです。

過酷な勤務

私が1年前に入ったのは、典型的な中小企業で、旅客運送業の管理業務部門を担当しました。

管理業務部門は、早朝4時から深夜1時半までの21時間半の勤務を、わずか2交代、たった4人という必要最低人数で回している会社でした。

そのため、労働時間が1日12時間ほどで、休憩時間は1時間ある時もありますが、ない時もあり、12時間ぶっ通しで働く日もありました。

正社員なのに、給料は時給ベースでの県の最低賃金で、昇給なし、退職金なし、ボーナスはスズメの涙ほどでした。

そんな悪条件に加え、二人の上司が毎日のように、小さなミスやよく分からない理由で自分と同僚に怒鳴り散らします。朝起きると、会社に行くのが憂鬱でなりませんでした。

そしてある日、もう一人の同僚が体調不良で倒れてしまい、2交代勤務をたった3人で回すことになり、自分はずっと夜勤をほぼ一人で担当することになりました。

やがて身体的にも精神的にも疲労がピークを迎え、朝目覚めても体がこわばってなかなか起きられず、会社に行くのが辛くてしょうがありません。

しかし、人員が足りないせいもあり、なかなか「会社を辞めたい」とは切り出せませんでした。

身体に異変が現れる

夜勤が続く中、上司の急な有給休暇取得で自分の休日が急遽出勤になり、疲労は頂点に達し、翌朝、起きようとすると体に異変が現れました。

体がだるくて起きられず、手足が痺れて、キーンという耳鳴りがし、胸に締め付けられるような痛みを感じたのです。

病院に行くと、仕事によるストレスでの「自律神経失調症」か「社会不安障害」ではないかと診断され、会社を辞めるよう勧められました。

ただ、会社で上司の顔を見てしまうと、なかなか退職を切り出せないと感じていたので、電話で体調が悪いことだけを伝えました。

退職の意思を伝える

翌日、二人の上司を前に、電話で話した通り体調が悪いため、退職させてほしいということを直に伝えました。喋った内容は下記のような感じです。

「ここ最近、夜勤がずっと続き、体がきついと感じていたんですけれども、この前朝起きたら、手足が痺れ、耳鳴りや動悸がして、病院で診てもらったら自律神経失調症と診断されました。このまま仕事を続けるのは難しいので、退職させてもらいたい。

あくまで体調不良を理由にして、上司のパワハラが原因だなどとは言いません。すると、意外にもすんなり受け入れてくれました。

自分の唐突な退職意思表明に、微妙な空気が流れ、ちょっと申し訳ない気もしましたが、決意は揺るぎませんでした。

退職願の提出

ようやく退職の意思を表明したところで、退職願を書きます。

退職願には退職日を決めて記入しますが、法律上では2週間後でも大丈夫なのですが、会社の規則では1ヶ月後なので、1ヶ月後の月末の日付を記入しました。

退職願用の封筒は白地に郵便番号の四角が入っていないものがいいらしく、家になかったので百均で購入しました。

▲退職願を書く

その後、上司に退職願を提出し、すんなり退職が認められました。

退職日までの業務

本来なら、傷病手当金をもらって休むような体調なのですが、自分一人が欠けるだけで会社が回らなくなるので、体調不良を押してまで出勤せざるを得ませんでした。

会社は、欠けた人員を確保するためバタつき始め、1週間、2週間たっても新しい人材のめどは立ちません。

ついに念願の人材が入ってきたかと思うと、自分が退職するまでの短い期間、上司がみっちり業務を教え込みます。

そして、新しい人材が入ってきたことで、自分の存在価値が低下し、上司の風当たりもより強くなり、私のストレスは極限にまで達していました。

仲が良かった部下からは退職を止められたり、同情してくれる人もいますが、一刻も早く辞めたくしょうがありません。

有休消化は?

有給休暇は一度も使っていなかったので、たっぷり残っていたのですが、なにせ代わりの人がいないので、使いたくても使えません

職場に二人体制を作れる日だけは、有休をもらいましたが、それでもなんだかんだ文句を言われます。

退職日の前に有給休暇などで4日の待期期間を完成させれば、退職後も傷病手当金をもらえるのですが、それさえする余裕がありませんでした。

結局、有休はほとんど使用しませんでした。

退職の準備

退職日が近づいてくると、部下や同僚などに退職の事情を伝え、会社の鍵や備品などを返却し、自分の資格証や印鑑、持ち物類を持ち帰ります。

退職日は、健康保険証を返却すると「健康保険厚生年金・被保険者資格喪失届」と「雇用保険被保険者証」をもらいました。

被保険者資格喪失届と雇用保険被保険者証

「健康保険・厚生年金・被保険者資格喪失届」は、健康保険と厚生年金の被保険者でなくなったことの証明書で、健康保険と年金の切り替えに必要になります。

健康保険証を当日も使いたい場合は、退職後での郵送での返却でも大丈夫のようです。

そして、上司や同僚に挨拶をして、お菓子の手土産を渡して帰宅しました。

退職後

退職してから5日後、会社からレターパックで離職票が届きました。

経理の手続きが遅い会社なので、予め、担当者に「早めに離職票をください」と念を押しておいたのがよかったようです。

▲離職票1と2、離職者への案内パンフレットが届いた

離職票は、ハローワークで失業保険をもらう場合などに必要になります。

退職時はなにかと会社ともめたりして、会社側がいじわるでなかなか離職票を発行してくれない場合もあるそうなので、注意が必要です。

その後、制服をクリーニングして、再度会社に来て返却して、オサラバです。