さて、スマートフォンの料金を安く抑えるのに適しているのが格安SIM業者の利用です。
しかし、格安SIM業者は、スマホ端末を販売していないところもあり、その場合はスマホをどこから購入すればいいのでしょうか?
私は、格安SIMとしてLINEMOを利用しているのですが、今回スマホを買い替えることにし、比較的小さい機種を探すことにしたので、実体験を語りたいと思います。
格安SIM業者は端末販売がないところが多い
さて、LINEMOなどの格安SIM業者は、実店舗を構えてのスマホ端末の販売は行わず、インターネット契約で「通信回線」のみを提供しています。
一方、ドコモやau、ソフトバンク、楽天などの大手キャリアは実店舗を構え、「スマホ端末」と「通信回線」の二つを同時に提供しています。
また、格安SIM業者の中でも、Yモバイルや楽天モバイル、UQモバイルなどの大手は、実店舗を持ち、「スマホ端末」と「通信回線」の両方を提供しています。
これらの会社は、「スマホ端末」と「通信回線」を抱き合わせて販売することで、大きな利益を得ていました。
一方、格安SIM業者は、ドコモなどの大手キャリアから通信回線のみを借り、実店舗を持たず、抱き合わせ商法などを利用しないため、安価にサービスを提供しています。
しかし、その場合は、自分でスマホ端末を購入する必要がありますが、その場合はネットなどのサイトから購入することになります。
スマホはネットで買える
スマホ端末は、Amazonや楽天、Yahooショッピング、ダイワンテレコムなどのインターネットサイトで新品、中古品ともに販売しています。
ただ、ネットで購入しようと思うと、スマホの大きさなどは分かっても、実際のサイズ感、デザイン、質感、画面の見え方、操作性など細かい部分は分かりません。
一方、実店舗だと、GEOやハードオフ、ダイワンテレコムで中古のスマホ端末を販売しています。
しかし、実店舗の中古品は、電源が落とされている上、ショーウインドー内に飾られ、実際に手に取って触ってみることができない場合が多いです。
つまり、実際にスマホを手に取って確かめたい場合、スマホ端末と通信契約の両方を行っている大手キャリアや家電量販店などの実店舗で見ることになるのです。
ただ、大手キャリアはそのキャリアが販売するスマホしか取り扱っていないので、複数のキャリアの端末を取り扱っている家電量販店に行くのがいいでしょう。
家電量販店でスマホを見て触ってみる
さて、大手キャリアや家電量販店などの実店舗では、スマホが展示され、電源が入れられている機種もあるため、実際に操作性を確かめることができます。
実際にスマホを手に取って、自分の目で、サイズ感、デザイン、質感、画質、操作性などを確認するといいでしょう。
▲実際にスマホを手にとって確かめる
ただ、そこで飾られているスマホは、スマホ端末を販売している大手キャリアや格安SIM業者のため、そこで購入すると通信契約も同時にすることになってしまいます。
LINEMOなどの格安SIMを利用する場合は、気に入った機種を覚えておいて、自宅に帰ってネットで購入することになります。
スマホは、キャリア向けとSIMフリー向けがある
さて、スマホの機種には、ドコモなどの「キャリアのスマホ」と、格安SIM用の「SIMフリースマホ」があります。
SONYやSHARPなどのスマホ製造メーカーは、同じ機種を「キャリア向け」と「格安SIM業者向け」に分けて製造しているのです。
ただ、カラーバリエーションや微妙な性能の違いがあるため、型番などは異なります。
例えば、シャープ製の「AQUOS R Compact」は、auとソフトバンクなどのキャリア向けと、SIMフリー用のものがあり、外観も性能もほぼ同じです。
機種名 | キャリア | 型番 |
AQUOS R Compact | au | SHV41 |
ソフトバンク | 701SH | |
SIMフリー端末 | SH-M06 |
▲3種類のAQUOS R Compact
「AQUOS R Compact」という機種が欲しい場合、auの「SHV41」か、ソフトバンクの「701SH」か、SIMフリー端末の「SH-M06」を選ぶことになります。
ただ、先ほども述べたように、型番によりカラーバリエーションや微妙な性能の違いがあるため、そこでほしい機種を決めることになります。
格安SIM業者のHPで動作確認をチェックする
さて、欲しい機種が決まったら、今利用している格安SIM業者が、その端末の動作確認をしているかどうかを調べる必要があります。
確認の方法は、格安SIM業者のHPを見ると、「動作確認済み端末」として公表しているので調べてみましょう。
動作確認していない機種だと利用するのは難しいですし、また同じ機種でもキャリアの違いにより動作確認が取れているかいないかの違いもあります。
▲格安SIM業者のHPで動作確認をチェック
「AQUOS R Compact」を例にすると、auの「SHV41」、ソフトバンクの「701SH」、SIMフリー端末の「SH-M06」のそれぞれの動作確認を調べます。
その中で、動作確認を取れている機種があれば、その機種が自分が契約している格安SIM業者で使えることになります。
古い機種はOSも古いので注意
欲しいスマホが決まり、格安SIM業者での動作確認が取れていれば、ネットでそのスマホを探しましょう。
ネットで販売しているスマホは、最新機種から廃盤になった機種、また新品や未使用品、中古品などもあり、もちろん最新機種かつ新品であるほど値段が上がります。
ただ、基本的にスマホのOSであるAndroidやiOSは年々バージョンアップし、アプリも新しいバージョンのOSに対応するように作られます。
そのため、古すぎる機種を購入するとOSのバージョンも古いため、アプリがそのバージョンのOSに対応しておらず、ダウンロードできない場合が多々あります。
そのため、スマホを購入する場合は、出来るだけ新しい機種の方が使い勝手はよくなります。
ただ、最新の機種だとどうしても値が張るため、安さを重視したい場合は、古くても2年くらい前の機種にしておけば、まだ使い物になるでしょう。
スマホはネットで購入できる
新品のスマホ本体は、楽天市場やYahooショッピング、Amazonなどで、専門店が出品していますので、そこで購入するのがお勧めです。
中古品ならもっと安く、上記のサイトのほか、ダイワンテレコムのサイトや、GEO、ハードオフなどの実店舗でも販売しています。
ただし、スマホ端末の品ぞろえに関しては、Amazonはかなり少ないため、楽天市場やYahooショッピングの方が便利でしょう。
中古品は、ヤフオクやメルカリなどでも購入できますが、個人間での取引のため「ネットワーク通信制限」や「SIMロックの解除の有無」などのトラブルが発生することもあります。
その場合は、出品者側がきちんと対応してくれない可能性もあり、端末は届いても「通信できないっ!」なんてことになりかねなく、結局高くつきかねません。
また、スマホのSIMロックの関係上、基本的に「キャリアのスマホ」は値段が安め、「SIMフリースマホ」は値段が高めになっています。
キャリアのスマホの方が数万円も安い場合もあり、事前に、格安SIM業者の動作確認済みをチェックしておけば、キャリアのスマホの方がお得だったりします。
格安SIM業者の利点
このように、通信契約は格安SIMを利用し、スマホ本体を自分で選ぶ場合、ドコモやauなどのキャリアを越えた端末を選べるため、自由度が広がります。
一方、キャリアと契約していると、今まではドコモだったけど次はauのスマホに乗り換えたいという場合、ドコモを解約してauと契約する必要があり、かなり手間になるのです。
もちろん、格安SIM業者がその端末の動作確認をしているかが重要ですが、動作確認さえ取れていればどこのキャリアのスマホも使えるので、スマホを買い替える際は便利です。
格安SIM業者は、通信料金が安いという利点だけでなく、スマホを買い替える際にも自由度が高いという大きな利点があるのです。
まとめ
このように、格安SIMを利用する時のスマホ選びは、「キャリアのスマホ」、「SIMフリースマホ」、「新品」、「中古」などの選択肢があります。
そのいずれでも、楽天市場やAmazonなどで購入すると安く済みますし、安全です。
ヤフオクやメルカリでもいいですが、トラブルを避けたいなら、あまりお勧めしません。