ヤフーフリマ(旧PayPayフリマ)は、ヤフオクやメルカリのように個人間で商品を売買できる、非常に便利なサービスです。
しかし、個人間が故にトラブルも多いようです。
私も先日、購入した商品にトラブルがあり、そのことを運営に問い合わせたら、なんとか解決に至りましたので、その体験談を語りたいと思います。
ヤフーフリマで電子チケットを購入した
私は、近々、東京お台場にある「東京ジョイポリス」に行くつもりで、そのチケットがネットで安く買えないかと、ヤフオクやメルカリなどを調べていました。
すると、ヤフーフリマのサイトで「東京ジョイポリス 入場券 パスポート引換券」という商品が、通常5000円するところ、4000円ほどで売っているのを見付けました。
▲ジョイポリスのチケットが安く売っている(見本)
商品説明欄には「こちらのメニューはスマートフォン専用サービスとなります」と記載され、電子チケットのように思えました。
私は、アソビューなどの公式サイトで購入した電子チケットは使ったことがあるのですが、フリマサイトで第三者から電子チケットのようなものを購入したことはありません。
そのため、どのように使うのかは分かりませんでしたが、出品者の評価も申し分なく、落札者のコメントを読んでみてもこれらのチケットは使えているようでした。
そのため、試しに買ってみることにしました。
商品は電子チケットのスクショ
特に値引き交渉もせずに商品を購入し、ほどなくして出品者から連絡があり、取引画面で「ダウンロード先URL」が送られてきました。
そのURLからデータをダウンロードしてみると、よくある電子チケットのスマホのスクリーンショット画面でした。
▲電子チケットのスクショが送られてきた
スクショのため、下段部分に「チケットを利用する」というボタンがありますが、もちろん反応しません。
「こんなもの使えるのか?」と不安になった私は、出品者に使用方法を問い合わせしました。
すると、「そのチケット番号は未使用であり、その画面を現地スタッフに見せれば使用できる。過去の経験上大丈夫だ」とのことでした。
そして出品者は、万が一問題があるようなら、スタッフにヤフーフリマサイトで購入した旨を伝え、何かあったらすぐに対応するとのことで、出品者の電話番号も伝えてくれました。
少々不安だったものの、出品者からの誠意も感じられ、大丈夫だろうと思い、納得することにしました。
いよいよ東京ジョイポリスへ行く
その後、なかなか東京ジョイポリスに行くチャンスがなく、1ヶ月と20日ほど経って、ようやく行くことになりました。
▲いざ、ジョイポリスへ!
当日、お台場の現地に着き、東京ジョイポリスのスタッフに購入した電子チケットのスクショを見せると、スタッフは少々戸惑ったのか、他のスタッフと相談し始めました。
そして、他のスタッフは「申し訳ありませんが、このスクショの画面では利用できません」と私に伝えてきたのです。
驚いた私は、出品者が言っていた通り、「これはヤフーフリマで購入し、チケット番号は未使用なので使えるはずなのですが…」と説明しました。
しかし、スタッフは「アソビューなどの公式のサイトから購入した物なら使えますが、フリマサイトなどの非公式のサイトで購入した物は使えません」ときっぱり断ってきたのです。
戸惑った私は、以前取引画面で教えてくれた出品者の電話番号に掛けてみましたが、その時は繋がりませんでした。
仕方なしに、現地で新たにチケットを購入し、肩を落として入場することにしました。
出品者から連絡が来る
その後、パーク内に入場して5分くらいすると、出品者から折り返しの電話があり、出ることにしました。
そして、購入したチケットが使えなかったことを話すと、「申し訳ございません。今までは使えていたのですが、セキュリティーが強化されたのかもしれません。」と丁寧に謝られました。
私は納得できませんでしたが、使えなかったことを悔やんでもしょうがないので、とりあえずジョイポリスを楽しむことにしました。
▲悔やんでもしょうがないのでとりあえず遊ぶ
そして、その帰り、スマホのヤフーフリマの取引画面で、出品者に対し、チケットが使えなかったことによる、返金などの対応をしていただくよう求めました。
しかし、翌日の夕方になっても出品者側からは返信がなかったので、もう一度、電話で連絡を取ってみることにしました。
すると、電話が繋がり、出品者は今回の件は謝罪してくれましたが、「取引は既に終了していて、こちらは法人として営業しているので、返金などの対応はできません」ときっぱりと断られてしまいました。
「取引は終了している」といっても、実際に現地に行ってみないとそのチケットが使えるかどうか分からないし、「法人として営業しているのならば、なおさら法令順守に努めるべきではないのか?
私は少々憤っていました。
「商品満足サポート」というサービスがある
当事者間では問題が解決しないと感じた私は、ヤフーフリマのトラブルに関して調べていたら、「商品満足サポート」というサ-ビスがあるらしいことを知りました。
これは、購入した商品に問題があった場合、ヤフーフリマとヤフオク合わせて1年に1度まで、購入額と同額の金額を上限1万円までPayPayポイントで返金してくれるというサービスのようです。
ただ、「ヤフーかんたん決済で支払っている」、「購入後45日以内の商品である」「本人確認の手続きを行う」などの細かい適用要件があり、これらを満たすことで申請ができるようです。
商品満足サポートの適用条件
・届いた商品が手元にある
・商品に説明と異なる点がある
・出品者から返金されていない
・購入後45日以内の商品である
・Yahoo!ウォレットの登録を行う
・本人確認の手続きを行う
・適用はヤフオクとヤフーフリマ合わせて1年に1度まで
私の場合は、ヤフーかんたん決済での支払いなど、他の要件は満たしているのですが、唯一「購入後45日以内の商品である」という部分に引っかかってしまいました。
そのため、「商品満足サポート」の対象とはならないようです。
トラブル申請をする
ただ、私の場合は、電子チケットだったため、商品が届いても(ダウンロードしても)、実際に現地に行ってみないと本当に使えるかどうか分からなかったという事情がありました。
そして、実際に現地に行って購入したチケットを使用してみたのが、購入から50日後だったため、45日を越えてしまった部分は致し方ない部分でした。
そこで、他の選択肢はないものかと調べていると、取引画面の下段に「トラブル申請をする」というリンクがあったので、そこから進んでみることにしました。
その画面から、ヤフーフリマのヘルプの「購入した商品が届かない、届いた商品に問題があり当事者間でトラブルを解決できなかった場合」という画面に飛ばされました。
私の場合、商品に問題があり、当事者間でトラブルを解決できず「商品満足サポート」も受けられないので、最下段の「お問い合わせ」フォームに進みました。
そこで、自身のメールアドレスや商品ID、今回の取引の状況、商品満足サポートを受けたことがあるかなどをチェックし、実際のトラブルの詳細を文章で入力しました。
▲お問い合わせフォームに入力
「お問い合わせの詳細」欄で、状況は詳細にご記載くださいと書かれてあったので、1時間半ほどかけて1,500文字入力しました。
しかし、次の確認画面に映ると、「お問い合わせの詳細は500文字までにしてください」とエラーが出てしまいました。
「詳細にご記載ください」というので詳細に書いたら、「500文字まで」とは少なすぎで、仕方なしに省きに省いて500文字に納めたら、おおざっぱな内容になりましたが、それで送信しました。
ヤフージャパンカスタマーサービスから返信
その翌日、ヤフージャパンカスタマーサービスの担当者からメールが届きました。
内容は、引き続き取引相手との話し合いを継続し、相手と3日間連絡が取れなかったり、話し合いで解決できないなどの場合は、ヤフージャパン側で対応していただけるとのことでした。
▲ヤフージャパン側から引き続き話し合いのお願いが来た
つまり、「ヤフーフリマ」や「ヤフオク」はあくまで個人間の取引であり、何かしら問題が起こった場合には、運営側は取引相手同士での解決をお願いするというスタンスのようです。
ただ、実際、私の方の交渉はほぼ決裂しているようなものです。
と言っても運営の意向なので、もう一度、出品者に取引画面において、今回、ヤフージャパンカスタマーセンターの方に相談させていただいた旨と、再度の返金のお願いを試みました。
「運営側に相談した」ということを伝えれば、出品者側も何かしらのペナルティーの危険性を感じ、返金などの対応をしてくれるかもしれないと思ったからです。
しかし、出品者側からは何の音沙汰もなく、3日間が過ぎてしまいました。
再度、ヤフージャパンカスタマーサービスに相談
案の定、出品者からの音沙汰もなかったため、再度、ヤフージャパンカスタマーサービスのメールに返信するという形で相談しました。
すると返信が来て、「今回は『商品満足サポート』や『おてがる配送お見舞い制度』とは異なる制度にてお見舞いを検討させていただく」とのことで、仲介に入ってくれるようです。
どうやら、購入後45日以上経っているため、「商品満足サポート」を利用できない場合でも、運営側に認められれば、商品代金などを保証してくれるようです
同時に、お見舞い申請フォームのリンクがメールで送られてきたので、今回のトラブルの件を再度入力し、送信しました。
どうやら運営側で審査を行うようで、それに通れば、お見舞金が支払われるようです。
▲お見舞い申請フォームに入力
トラブルの詳細は以前に説明しているので、今回は詳細を記入する必要はなく、必要事項をチェックして、商品画像だけを送って、申請するようです。
申請が通るかどうか不安でしたが、その後3日ほど経って、無事に今回の申請が許可され、お見舞金として、購入額と同等の金額が現金で保証されることになりました。
出品者側には今回の件について連絡がいっているようですが、返金などのペナルティーはなさそうに感じます。
当事者間でのトラブル解決は大変
私は、ヤフーフリマを利用するのは今回が初めてでしたが、ヤフオクは長年、落札者側、出品者側共に利用しており、落札者側として何回かトラブルに見舞われました。
その際、出品者側に返品や返金などの対応を求めましたが、「ノークレーム・ノーリターンと表記している」などの理由で全く取り合ってもらえませんでした。
仕方なしに、こちらも語気を強めて反論したりすると、それ以上に相手側から罵るような返答があり、強いストレスを感じて体調を悪くしたこともありました。
当時は、「商品満足サポート」のようなサービスはなかったので、当事者間でトラブルを解決するしかなかったのです。
もし、当事者間で解決しない場合は、詐欺などとして警察に訴えることになりますが、さすがにそれはハードルが高すぎます。
今回、プラットホーム側から、「商品満足サポート」やそれに代わるサービスがあることを知って、少しは安心して利用できるようになったのかなと感じました。
まとめ
以上が、私がヤフーフリマでトラブルに見舞われたものの、運営の仲介もあって、無事に支払った代金を取り戻せた体験談です。
この記事を参考に、安心してヤフーフリマを利用していただければ幸いです。