車のバッテリー交換を一番安くする方法!プリウスのバッテリーを自分で交換してみた!

車のエンジンがかからなくなった時って、急いでいたりして、大パニックを起こしますよね?

ヘッドライトや室内灯などをつけっぱなしにしていて、バッテリーが上がったことが原因の場合がほとんどです。

その場合は、他の車(救援車)のバッテリーにケーブルをつないで電気を分けてもらう、ジャンピングスタートという方法でエンジンの始動はできます。

しかし、特に原因がないのにバッテリーが上がってしまった場合は、バッテリー自体が古くなっている可能性が高いです。

その場合もジャンピングスタートで一時的にエンジンの始動はできますが、交換せずに放置しておくと、またすぐに上がってしまいます。

最近のバッテリーは高性能化し、寿命が来るまで異常が起こりにくいため、ある日突然動かなくなってしまうのです。

バッテリーの寿命は2~3年と言われますが、ハイブリッドだとセルモーターでエンジンを始動する仕組みではないため、4~5年はもちます。

私の車は動く化石と言われる初代プリウスですが(笑)、バッテリーの寿命が来たので交換することになり、その流れを紹介したいと思います。

プリウスのバッテリーは駆動用バッテリーと補機バッテリーの2種類ありますが、一般車のバッテリーにあたる部分は補機バッテリーになります。

 ディーラーやガソリンスタンドで交換

ディーラーやガソリンスタンドでバッテリー交換を頼むと、バッテリーの種類が少なく、選択の余地がありません。

純正品や高性能のバッテリーしか選べず、必然的に値段が非常に高額になります!

ディーラーでは専門の整備士がそのまま取り付けもしてくれるので、安心感があります。ガソリンスタンドでは、お店によって作業レベルはまちまちです。

そして、古いバッテリーも引き取ってくれるので、手間も省けます

 カー用品店で交換

カー用品店はバッテリーの種類が多く、安い製品もたくさんあります。

専門の整備士もいるので、取り付けもしてくれますし、古いバッテリーの引き取りもしてくれます。

 ホームセンターで購入

ホームセンターもバッテリーの種類は豊富ですが、取り付けをしてくれるところは少ないです。

そのため、自分で取り付けることになります。

 ネットで購入

一番安く済む方法が、ネットで購入することです。ネットで買う場合は、海外製品のだと怪しいものもあるので気を付けてください。

自分の車のバッテリーの規格表示(例:S34B20Lなど)を確認し、同じものか、互換性のあるものを購入します。

▼私は、Amazonで「G&Yuバッテリー」という互換品を、8000円ほどで購入しました。プリウスのバッテリーはハイブリッド用なので、一般車より少し高くなります。

 バッテリーの規格表示

バッテリーを購入するときは、表示規格を見ますが、その意味は、表のようになっています。私のプリウスの規格表示「S34B20L」を例にとってみます。

数字(記号)の意味
S ガスを放出する弁構造(ハイブリッド車)
34 性能ランク
B (上から見た)短辺のサイズ区分
20 (上から見た)長辺の長さ(cm)
L 端子の位置

「S」はハイブリッド車の意味です。

「34」は性能ランクで、数字が大きいほど性能が高くなり、バッテリー容量が上がりますが、値段も上がります。そのため、数値が違っても問題ありません。

「B」「20」「L」は、バッテリーのサイズと端子の位置の数値なので、この数値が違うと、所定の位置に収まらなくなる場合が多く、同じ数値を選ぶ必要があります。

 持ち込み交換か、自分で交換

ネットやホームセンターでバッテリーを購入した場合、自分で取り付けることになります。

ただ、ネットで買ったバッテリーをディーラーやカー用品店に持ち込んで、取り付けてもらうこともできます。対応は店舗によって異なりますので、事前に問い合わせてみてください。店舗によっては持ち込みは不可の場合もあります。

持ち込みで頼んだ場合の工賃は、自分のところで購入したバッテリーの工賃より少し高くなりますが、1000~2000円程度、高い車でも3000程度です。

その時、古いバッテリーも一緒に引き取ってくれるところもありますが、断られるところもあります。

一番安いのは、自分で取り付けることです。もちろんタダですし、そんなに難しくはありません。なにより、自分の車の状態を確かめられ、車について詳しくもなれます。

 自分で交換する

バッテリーの交換は、10mmスパナ1本あれば大丈夫ですが、ソケットレンチセットを一式そろえておくと何かと重宝します。

バッテリーは希硫酸で取り扱いは注意が必要で、心配な方は保護メガネをしましょう。

また、軍手などでもいいですが、電気製品でなので感電の恐れがないゴム手袋の方が向いています。万一、服につくと穴が開いてしまうので、汚れてもいい服で行います。

 メモリーのバックアップ

カーナビ付の車両は、走行後にカーナビがメモリーのバックアップをしています。

そのため、バッテリー交換はイグニッションスイッチをオフにして、10分程度経ってから行います。

バッテリー交換時は電源がすべて落ちてしまうので、ナビの盗難防止のセキュリティが発動し、パスワードを入れないと起動できなくなる場合が多いです。

それが心配な方は、ボンネット内の非常用端子ヒューズボックスに他車の端子をつなぐか、メモリーバックアップ用電池ボックスを使うといいでしょう。

 ガス抜きホースの取り付け(ハイブリッド車のみ)

プリウスのバッテリーは、一般車と違ってボンネットにはなく、トランク内にあります。

トランクは室内にあたり、バッテリーから発生した水素ガスが室内に充満してしまいます。

そのため、バッテリーにガス抜きホースがついていて、水素ガスを車外に逃がすよう設計されています。

古いバッテリーのガス抜きホースは、新品には取り付けられません。

▼まずは、バッテリーのマイナス側のガス抜き穴に、ガス抜きホースを取り付けます。

▼反対側のプラス側のガス抜き穴には、ストッパーバルブを差し込みます。

 古いバッテリーを取り外す

プリウスの補機バッテリーはボンネットではなく、トランクを開けて左側です。

▼矢印の留め具を外し、カバーを取ります。硬くて難しい…

▼カバーを外したら、もう一つ保護カバーがあるので、10mmの六角レンチでネジを取り外します。

▼矢印の下辺りに、ガス抜きホースが車外に出ているので引き抜きます。少々固いです。

▼バッテリーが見えたら、最初にマイナス側のバッテリー端子の締め付けナットを緩めます。(①)赤いカバーの右側の方がプラス側なので、カバーのない左側の方です。

プラス側から外すと、ボディに通電してショートしますので注意してください。

緩めたら、マイナスドライバーなどでケーブル側ターミナルを広げてケーブルをバッテリー端子から引き抜きます。(②)

マイナス側のケーブルはボディなどにテープで固定しておきましょう。プラス側のケーブルと接触するとショートします。

なお、バッテリーの端子を外したら、トランクは絶対に閉めてはいけません

トランクは電子ロックで解除するため、バッテリーの電源がないとトランクが開けられなくなってしまいます。

▼次にプラス側の赤いカバーを取り外します(①)。その後、同じようにプラス側のケーブルの締め付けナットを緩めます。(②)

そして、マイナスドライバーなどで取り付け金具を緩めて、ケーブルをバッテリー端子から取り外します。

▼固定金具のネジを外し、古いバッテリーを取り出します。

古いバッテリーは、バッテリー液が漏れると危険ですので、横倒しにしないように気を付けましょう。

 新しいバッテリーを取り付ける

▼まずは、新しいバッテリーのガス抜きケーブルを、ボディの穴に入れこみます。矢印の下あたりにホース用の穴があります。

▼車体の下から見ると、このようになります。新しいケーブルはかなり長いので、後でハサミで短めに切っておきましょう。

新しいバッテリーを取り付け台にはめ込み、固定金具で固定します。

古いバッテリーを取り外したのとは逆に、プラス側のケーブルを先バッテリー端子に取り付けます。(写真はすでに両方取り付けてしまっています。)

ケーブルを端子につけるときは、ハンマーなどで叩いて、しっかり圧着させるようにしましょう。

隙間ができると、エンジンがかからなかったり、ショートしたりします。その後、締め付けナットを締め、赤いカバーをつけましょう。

▼次に、マイナス側のケーブルをバッテリー端子に取り付けます。こちらも、ケーブルをしっかり端子に圧着させます。

同じく、締め付けナットを締めます。後は、カバーをかけ、車体下のガス抜きホースを短く切って終了です。

 エンジンをかけて確認

▼エンジンを入れ、ナビが初期化されましたが、メモリは無事でした。パワーウィンドーも問題なく動作しました。バッテリー交換は無事終了です!

 古いバッテリーの廃棄

バッテリーは希硫酸や鉛を使用しているため、自治体での回収は行っていません。

ネットでバッテリーを買った場合、古いバッテリーを無料で回収している業者もあります。その場合、送料がかかるところと、無料の場合もあります。

また、ガソリンスタンドだと無料で引き取ってくれるところもあります。また、町中に無料回収する業者が軽トラックで巡回しているところもあります。

▼私は、電話でガソリンスタンド2件当たったら、1件は断られ、別の1件は無料で引き取ってくれました。

 まとめ

このように、バッテリーの交換は自分で簡単にできます。

ただ、難しそうで分からないという方は、バッテリーをネットで買い、持ち込めるディーラーやカー用品店を探して、頼むのもありだと思います。

間違っても、ディーラーやカー用品店でバッテリーの購入と、取り付けを一緒に頼まないことです。とても高くつきます!

古いバッテリーは、ガソリンスタンドなどで無料で引き取ってくれくれるところを探せば見つかるはずですよ。