突然、入院することになったら、何を持っていけばいいのか、何を持っていったらいけないのか、分からない方も多いと思います。
入院手続きの時、病院から渡される書類に、入院時に必要なものが書かれてありますが、「洗面用具、ひげそり、タオル、コップ、上履き、下着、歯ブラシ、シャンプー、リンス」程度で、あまり詳しくは書かれていません。
病院に売店があればそこで揃えられる物もありますが、品揃えも悪く、値段も高いです。
コンビニなどが併設されているところもありますが、やはりコンビニですから値段は高くつきがちです。
そこで、よく入院する私が「これは必要だ!」と思った物をまとめてみました。
一応、大部屋での入院を想定しています。個室ですと、もう少し設備が整っていたり、お隣さんを気にすることがないので不要な品もあるかもしれません。
病院で準備されているもの、いないもの
病院は、一般的に営利目的のホテルではないので、使い捨ての歯ブラシセットや髭剃りセット、シャンプー、リンスなど、気の利くものはほとんど置いていません。
なにより、感染防止や衛生面などを考えて、他の患者と出来るだけ物を共有させないそうです。
あらかじめ準備されているものは、ベッド、布団、テレビくらいです。(笑)必要な物は各自で持参しておいた方がいいと思います。
入院手続きのための書類関係
健康保険証、診察券、介護保険証(65歳以上)
これは、入院の際は欠かせません。
印鑑
入退院の際に必要になる場合がありますが、サインや母印で済む場合も多いです。
前納金の現金
入院時の保証金として5万~25万程度支払う場合に必要です。補償金を支払うと、預かり証をもらうので、大事に取っておきましょう。
入院申込書などの書類
その他、入院説明の時に渡された入院申込書、他院の入院歴確認書、病衣や特別室、個人情報などにかかる同意書などの書類関係を、署名した上で持参しましょう。
高額療養費 限度額適用認定証
入院時は必然的に医療費が高額になる場合がほとんどです。
あらかじめ会社の健康保険組合や市役所などに申請して、限度額適用認定証をもらっておけば、退院時の支払いが限度額の範囲内で済みます。
▼節約家には必需品です!

お薬手帳
薬剤師さんから今服用している薬を確認される場合があるので持って行った方がいいと思います。
現在服用している薬
入院中は、病院で薬を処方してくれるため、不要な場合が多いですが、病院によっては持参するよう言われるところもあります。
ただ、入院時に限度額適用認定証を掲示しているなら、入院中に処方してもらった薬は限度額の範囲内で済みますので、実質無料となりお得です。
衣服類など
パジャマ(病衣、寝衣)
普段、病室で過ごす服装です。病院で1日100円程度でレンタルしている場合が多く、その場合は私の感じだと8割ほどの患者が利用しています。衛生面を考えると、借りた方がいいかもしれません。
ただ、病衣はダサいため(笑)、若い方は自分の服を着ている方が多いように思いました。愛用のパジャマの方が慣れているという方も持参した方がいいかもしれません。
▼レンタルの病衣は少々ダサい…(笑)

ガウン、カーディガン類
病室は常にエアコンが効いている場合が多く、大部屋だと個人の都合で設定温度を変更しにくいです。
人によっては寒かったり暑かったりしますので、調整できる軽く羽織れる服があると便利です。病棟外に出たい場合にも重宝します。
私が暑いと感じる温度でも、年配の患者さんは1枚羽織っている方が多かったです。
着替え用の下着、靴下
もちろん必需品です。病院内にコインランドリーがあれば、1回100~200円程度で利用できることも多いです。コインランドリーはテレビカードで支払えたりもします。
かかとのある上履き(スリッパ)
病室内で履く靴です。病院によってはスリッパではなく、かかとのある履物を指定される場合もあります。
リハビリなどをする際は、出来るだけ動きやすいかかとのある上履きを持っていくといいと思います。
実際には、病室内でも普通の外出用の靴を履いている方が多かったです。

マスク
病院ではいろいろな病気を持った方がおられ、自身の免疫力も低下している場合もあるので心配な方は持っていくといいと思います。
しかし、実際のところ、医師や看護師、薬剤師さんなどの職員はマスクをしている人が多いのですが、入院患者はほとんどしていませんでした。
ニット帽
シャワーで髪が洗えない場合や、抗がん剤で髪が抜けてしまう方は持参した方がいいかもしれません。
レジ袋、ビニール袋
汚れた下着やタオルを入れたり、ごみ袋として使ったりと重宝します。
洗濯用の洗剤
長期の入院になり家族が見舞いに来られない時などは、病院のコインランドリーで洗濯することになりますが、その際に必要です。
食事道具など
箸、スプーン、フォーク
食事にお箸やスプーン類はたいてい付いてきます。慣れた自分のお箸を使いたかったり、他の患者さんが使用したものと共有したくなければ持参してもいいかもしれません。
病院によっては持参するよう指示するところもあります。
コップ(湯呑み)
コップは置いていません。食事や歯磨きの時に使えます。プラスチックなど落としても割れにくい素材のものにするといいと思います。
水筒、ティーバッグ、急須
私が入院した病院では、食事にお茶が出てこない所もありましたが、自販機はありました。
お湯はタダでもらえる場合もあるので、温かい飲み物を入れておく水筒や、お茶にするためのティーバッグ、急須など、必要な方は持参た方がいいかもしれません。。
▼この病院では、たまに飲むヨーグルトや汁物は出るのですが、飲み物の提供はしていないそうです。病人に水分なしっておかしい気がしますが…

ふりかけ
割とよく聞く必需品です。食事は白いご飯が多いので、物足りない方は持っていくといいと思います。
ストロー
寝たままでないと飲み物が飲めない状態の方は、あると便利です。
洗面用具など
タオル
バスタオル用、洗面用、ハンドタオル用など多めに持って行った方がいいと思います。レンタルしている病院もあります。
歯ブラシ、歯磨き、コップ
もちろん置いていません。うがい用のコップも必需品で、飲料用として共用すると便利です。
化粧道具、髭剃り、手鏡、くし
もちろんありません。自分のお化粧道具、髭剃りを持っていくといいと思います。
ティッシュペーパー
▼病室にはティッシュがなく、入院中はかなり使うと思うのでボックスのものを持って来た方がいいと思います。

爪切り、耳かき
必要な方は持参するといいと思います。ただ、爪切り、耳掃除も入院前に済ませてしまえば不要かもしれません。
メガネ、コンタクト、入れ歯、それらの洗浄用具
使用している方はその洗浄用具なども必須です。
お風呂用品など
シャンプー、リンス、ボディソープ
長期の入院になるとシャワーにも入りますので必要になります。お風呂には置いてない場合が多いです。旅行用に小型の容器に入れるとかさばりません。
ボディタオル、洗面器
お風呂に身体を洗うタオルはありません。洗面器もない場合があるので、必要な方は持っていくといいです。
ドライヤー
ドライヤーもない場合が多いので、持っていった方がいいです。
▼置いてそうな感じはするんだけど、なぜか置いてない…

あると便利なもの
小型の置き時計
病室には時計が置いてない場合が多く、スマホなどでも代用できますが少々面倒です。
パッと見で時間が分かる、小さめの置時計や腕時計があった方が便利です。
ケーブルの長いイヤホン
テレビを見たい場合、ケーブルが短いイヤホンだとテレビ画面から近くなってしまうので非常に見づらいです。
ケーブルが2~3mあるものか、お気に入りのイヤホンにつなぐ延長コードがあった方がいいと思います。
もちろん、スマホでテレビやラジオを視聴することもできますが、その際もイヤホンは必須です。

耳栓、アイマスク
大部屋ですと、就寝時に隣の人のいびきや、病室外に出入りする人の音などが気になって眠れない場合が非常に多く、私のような神経質な方にとっては必須です。
耳栓はコロコロしていてなくしやすいので、2セットくらい持っていくといいと思います。
▼私が使っているMOLDEXの耳栓は低反発素材のような物で出来ていて、指で細くしてから耳に入れると、中で元の大きさに膨らんで耳にフィットし、かなりの遮音性がありました。
お陰で非常にぐっすり眠れましたが、なくしやすい物なので2組ほど持っていくといいと思います。私も1個なくしました。「使い捨て」と書かれてありますが、何回でも使用できます。
女性には少し大きいので、ちょっと切って小さくするとフィットすると思います。寝ている最中でも落ちることはありませんでした。

私はアイマスクの方は鬱陶しいので使わないのですが、隣の人のベッドの明かりや、廊下の光が病室内に入ってきて、まぶしい時も多いので、気になる方は持って行った方がいいかもしれません。
▼消灯後なのに、右側の人のベッドライトの明かりが非常にまぶしい…

テレビガイド
暇つぶしも兼ねて、必要な方はあると便利です。今は地デジなので、テレビ自体で番組表が見れますし、スマホでも見れますので、若い方は必要ないかもしれません。
小銭、千円札
テレビカードや自販機、コリンランドリーなどを利用する際、1万円札は使えない場合がほとんどで、千円札や小銭を用意しておくと便利です。
ノート、筆記用具など
入院生活や現在の病状、先生から言われたことなど、メモを取りたい場合はノートや筆記用具があると便利です。
暇つぶしなど
本、漫画など
入院生活で一番に考える持ち物です!(笑)時間を持て余す入院生活では、好きな本や漫画を持っていくと思います。多すぎると荷物になりますが、電子書籍ならかさばりませんね。

スマートフォン(携帯電話)、充電器
外界との貴重な通信手段であり、暇になる入院生活では必需品です。電池切れにならないように充電器も持っていきましょう。
なお、病室内での通話は禁止されている場合が多く、マナーモードにしていれば使用可能な場合がほとんどです。
パソコン、ラジオ、音楽プレイヤー、小型ゲーム機など
病院によっては持ち込み不可の場合も多いので確認しておくといいと思います。電子機器を持っていく場合は、充電器も忘れないようにしましょう。
ただ、持ち込み不可と説明されても、実際は迷惑をかけなければ、持ち込み可能だった場合が多かったです。病室内では音は出せませんので、イヤホンも必需品です。
ポケットWi-Fi
入院生活は、必然的にスマホやパソコンを長時間利用しがちになり、心配な方は持って行った方がいいかもしれません。

延長コード、2~3口の電源タップ
病室によってはコンセントが高い位置にあったりするので、充電ケーブルが長い機器か、延長コードがあると便利かもしれません。
それと、病室にはコンセントが1つだけの場合もたまにあり、電子機器を複数持っていく方は2、3口の電源タップがあると便利です。
▼この病院はコンセントがたくさんあり、位置は高かったですが、ケーブルの長さは問題なかったです。

まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?入院する際は、暇つぶしの本や漫画を熱心に考えがちで、他のものがおろそかになったります。(笑)
あまりたくさん用意しても荷物になってしまいますが、病院内の売店で購入しようとすると高くつくことが多いです。すでに持っているものを買わないといけないほど節約家にとって無駄なことはないです。
私が、「意外に忘れがちだけど、これは重要だ!」と感じたのは、ボックスティッシュとケーブルの長いイヤホン、小型の置時計、電子機器の充電器、高性能の耳栓でした。
もし、入院することになってしまった場合、ご参考にしてください。それではお大事に!