クルマを車検に出すと、勝手に発炎筒を交換されて、料金を取られていませんか?
実は業者で交換してもらうより、自分で交換した方が安いです。
さらに言うと、通常の発炎筒よりLED式の発炎筒にした方が、有効期限がないため、半永久的に使用でき、経済的になります。
発炎筒とは?
発炎筒は、緊急時に後続車に対して、危険や障害物があることを知らせるために使用します。
▲炎を発して、後続車に緊急事態を伝える
発炎筒の特徴
- 使用できるのは1回だけ
- 燃焼時間は5分だけ
- 有効期限が4年
つまり、1回しか使用できず、5分しか燃えず、4年で交換しないといけないので、あまり経済的ではありません。
また、試しに使うこともできないため、緊急事態に使い方が分からないなんてこともざらです。
そもそも、緊急時でも使われることがほとんどないので、4年ごとに交換するのはもったいないですよね?
発炎筒の備え付けは義務?
自動車には、道路運送車両の保安基準で、非常信号用具の備え付けが義務付けられています。
非常信号用具の基準
- 夜間200mの距離から確認できる赤色の灯火を発するもの
- 自発光式のもの
- 使用に便利な場所に備えられている
- 振動、衝撃などで損傷、作動しなくなってはいけない
つまり、この条件を満たすものなら、通常の発炎筒でなくても可能ということです。
電池式の非常信号灯
発炎筒の代わりになるのが、電池式の非常信号灯「LED発炎筒」です。
▲電池式の非常信号灯、「LED式発炎筒」
通常の発炎筒と比べた利点
- 有効期限がないため買い替える必要がない
- 何回でも使える
- 連続使用時間は、最長20時間
- トンネル内、ガソリンが漏れている場所でも使える
- 事前に点灯するか試せる
つまり、発炎筒とは違って、半永久的に使えるため、とても経済的なのです。
そして、通常の発炎筒はトンネル内やガソリンが漏れている場所では使えませんが、LED発炎筒は場所を選ばないという利点もあります。
LED発炎筒の欠点は?
LED発炎筒に欠点がないわけではありません。
- 昼間は視認性に劣る
- 電池を定期的にチェックする必要性がある
- 壊れる可能性がある
通常の発炎筒はそうそう壊れませんが、LED発炎筒は乱暴に扱うと壊れてしまい、買い替える必要性が出てしまいます。
▲昼間は通常の発炎筒に比べると、目立ちにくいです
使用方法
私が使っているLED発炎筒である、「エーモン非常信号灯」の使用方法はこのような感じです。
- 単4電池を2本入れる
- 下の部分を反時計回りに回す
事前に試すことができるので、発炎筒のように「いざというときに使い方が分からない!」ということはありません。
車検に通る?
LED発炎筒は、車検に通るか不安の方もいると思います。
商品に、「車検対応」や「国土交通省保安基準適合品」などと記載してあれば、問題なく車検は通ります。
▲「車検対応」と書かれてあるのを確認!
発炎筒とLED発炎筒の比較
通常の発炎筒と、LED発炎筒のメリットとデメリットを比べてみました。
発炎筒とLED発炎筒の比較
発炎筒 | LED発炎筒 | |
メリット | ①昼間でも視認性が高い ②壊れる可能性はほとんどない |
①有効期限がない ②何回でも使える ③最長20時間も持つ ④トンネル内でも使える ⑤事前に試せる |
デメリット | ①有効期限がある ②1回しか使えない ③5分しか持たない ④トンネル内では使えない ⑤事前に試せない |
①昼間の視認性が低い ②電池を定期的にチェックする必要性 ③壊れると使えない |
非常信号用具は視認性がなにより重要ですが、緊急時に危険性が増すのは夜です。
LED式は昼間の視認性は低いですが、夜なら非常に高いため、問題ありません。
また、事前に使い方が試せるLED式なら、いざという時にも使用方法に戸惑うことがありません。
また、替えの電池を買うと、電池式の方が高くついてしまうので、充電式の電池にしましょう。
実際に備え付け
私も実際に、LED発炎筒をクルマに備え付けてみました。
しかし、元々の発炎筒のホルダーに入らなかったので、グローブボックスに入れておきました。
▲発炎筒のホルダーに入らない!
▲検員員が分かるように付属のシールを貼っておきました
まとめ
以上のように、LED発炎筒は通常の発炎筒よりとても経済的です。
事前に試すこともできるので、いざという時にも困りません。